デビッド・ウェッブ氏は元ヘッジファンド・マネージャーであり、著書『The Great Taking(大いなる没収)』で、現代の金融システムに潜む衝撃的な法的仕組みを告発しています。
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分析概要
1.証券「所有権」の消滅:UCC第8条の罠
ウェッブ氏の最も重要な主張は、「現代の投資家は自分の証券(株や債券)を実際には所有しておらず、単に所有しているような『外見』を与えられているに過ぎない」という点です。- 法的例外の挿入: 1994年の改正時に米国統一商事法典(UCC:Uniform Commercial Code)第8条に例外規定が挿入されたことで、顧客資産は個別に切り離されず、プール(一括管理)されるようになりました。
- 担保への流用: これにより、JPモルガン・チェースのような巨大銀行(「丘の上の領主」)は、顧客の資産を自分たちのデリバティブ取引の担保として、制限なく使用することが可能になっています。
- 没収の連鎖: 次の金融危機が発生した際、これらの巨大銀行は「担保権を持つ優先債権者」として、一般投資家に先んじてプールされた資産をすべて没収できる仕組みが完成していると警告しています。
2.「城のアナロジー」:金融業界の搾取構造
ウェッブ氏は、現在の金融構造を中世の城になぞらえて説明しています。- 領主と町人: 「丘の上の領主」はJPモルガン・チェースであり、保険会社や証券会社といった地方の金融機関は「町人」に過ぎません。
- 責任の押し付け: 資産はすべて「領主(巨大銀行)」の元に輸送されていますが、クライアントに対する支払い責任(負債)だけは、資産を持たない「町人(地方金融機関)」に残されています。
3.グローバルな共謀と「中央銀行の戦争」
この資産没収の仕組みは米国に留まらず、グローバルに展開されています。- 世界的な導入: 欧州ユーロクリアー(Euroclear:ベルギーのブリュッセルに本社を置く、世界最大級の国際証券決済機関)、ロシア、中国などでも、証券のデジタル化とプール化による「直接的保有権の剥奪」が進んでいます。
- ロシア資産の劇場: ロシアの中央銀行資産がユーロクリアで凍結された件について、ウェッブ氏は「中央銀行はすべて私的機関であり、ロシアの中央銀行もまた国際金融カバール(International Financial Cabal:国家や政府の枠を超えて、世界経済や通貨システムを秘密裏に、あるいは排他的に支配・操作している少数の特権的なエリート集団)の一部として、自ら脆弱な仕組みに加担している」と分析しています。
- 資金源の遮断: 「すべての戦争は銀行家の戦争である」と述べ、中央銀行が両陣営に資金を供給することで惨劇が続いているとし、これを止める唯一の方法は「資金供給(中央銀行の権力)を止めること」であると主張しています。
4.州レベルでの反撃と法改正の闘い
ウェッブ氏は、この法的欠陥を修正するために米国の各州で法案提出を支援しています。- UCC修正案: テネシー州、オクラホマ州、ユタ州などで、投資家が自らの資産に対して「チャレンジされない優先権」を持てるようにするための法案が検討されています。
- 銀行ロビーの妨害: 銀行業界はこの動きを「システムを混乱させる」と嘘をついて激しく妨害しており、法案を主導した政治家がターゲットにされ落選させられるケースも起きています。
5.実物資産と実存的脅威
資産を守る手段として金や銀の現物保有に言及しつつも、より深い洞察を示しています。- 金・銀の限界: 現物資産を持つことは重要ですが、中央銀行はいずれそれらも没収しようとするため、隠れるだけでは解決になりません。
- 唯物論からの脱却: 現在の危機は、人間を「物質的な存在」とだけ捉えさせ、精神性を奪うことで支配しやすくする意図的な工作の一部であるとし、人類が「悪は実在する」と気づき、団結することが不可欠であると結論づけています。
デビッド・ウェッブ氏(右)
Google GeminiによるAI生成画像