2003年2月15日号

「システム問題、またか?」の声もあろうが、いずれにしてもいま業界内の話題、関心事は次期シス構想挫折・中断≠フ話で持ちきりである。
二十日、行われた全信協、関信協予算総会出席者らも、東京に来てこの問題につき、何か的確な情報はないものか?と休憩時間や懇親会または同宿ホテル等で、専ら密かにコミュニケーションを図っていた、と聞く。
業界初などと大々的に宣伝、アナウンスしたため、他業態はもとより、システム業界でもかなり話題をさらったので、その反動も大きいわけではあるが、当のSSCはじめ全信協の対応策も相変わらず後手後手である。したがって地方信金などは「全信協は一体何をやっているのか?」と憤懣最高潮である。特にSSCの対応に批判の声が強い。
SSCは、当初から秘密主義で閉鎖的で、今また頑なに口を閉ざしているのはどういうわけか?ということで推測・憶測が飛び交っている。フューチャーとの契約内容は?日立とはどの部分でどうトラブったのか?経費支払いは?責任の所在は?等々。
一方で、事後策としてNTTデータが全国共同センター合体で一本化構想に名乗りを上げたとか、日立がフューチャー抜きで全面契約させてくれ!と言ってきているとか、いずれも噂の段階だ。
共同=NTTデータサイドはいま勝った勝った≠ニ大騒ぎしているが、そんな問題ではない。業界期待の次期シス構想が、なぜ失敗に至ったのかを徹底的に究明し、次の段階へより責任ある全国システム開発のため、まず全力を挙げて業界内体制を固めることだろう。
システム問題で業界割れの信金界は、いま他業態から笑い者≠ノされている。

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