1999/8/15号
ペイオフ解禁、このまま実施すれば大混乱!
全信協、業界として「ペイオフ反対」を要望へ
全信協では「環境整備が未完のままでのペイオフ実施は、ひとえに一般国民に不安感を与えるばかりでなく、信金が業務分野としている裾野金融、地域金融―ひいては地域社会の崩壊に結びつく」として、基本的には反対の立場であったが、その意志表示のタイミングについて今日まで慎重な姿勢を維持してきた。早々の反対表明は他の金融業対との比較で、「経営不振・弱小」のレッテルを貼られかねないし、遅ければ最悪の事態を惹起しかねない―ということで、その反対表明のタイミングを狙っていたもの。このほど自民党の金融問題調査会・財政部会の合同会議(7月30日)と、大蔵大臣の諮問機関である金融審議会第二部会(8月5日)で、それぞれ各金融業態代表としての意見陳述の機会を得た。全信協を代表して経対委員長の茂木勇西京信金理事長と、全信協副会長の井須孝誠稚内信金理事長がそれぞれ別記のような意見を開陳、業界の意向を強く要望、行政方の善処を迫った。
「ペイオフは、預金保険の改正と国民のコンセンサスを得て実施を」(茂木経対委員長)

「ペイオフ実施は、地方経済の崩壊を招く!」(井須全信協副会長)

“テーミス事件”判決へ


“風説の流布”でライバル潰す狙い?
八千代銀、悪質な“営業妨害”に激怒!
 八千代銀行(頭取・藤山智昭氏)は、このほど東信協に対し、同行営業店と競合する金融機関による「当行誹謗・中傷的風評流布行為」に対し、早急に善処するよう要望書を藤山頭取名で提出した。なお東信協・長野幸彦会長名で各会員金庫理事長宛に通達された「不適切な言動の自粛について」の文面は、これら要望書を受けてのものとみられる。

東信協選出の代議員・理事候補に茂木氏 −全国信金年金基金
 東信協では、かねて空席となっていた城西支部選出の年金基金選定代議員に西京信金の茂木 勇理事長を選出した。また、八月十二日には東信協選出の選定代議員会を開き、茂木氏を理事候補に推薦した。茂木氏は、九月十七日に開かれる信金年金基金の代議員会並びに理事会で正式に理事に選任され、副理事長に推挙される予定。

信金総代会特集<都内、関東>





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