1999/6/15号
東京相和、遂に破綻!!

六月十二日、ついに金融再生委が東京相和銀行に「破綻認定」を下した。同行の創業者であり実質経営者の長田庄一会長は、「最後まで破綻回避」の構えだったが、監督庁の金融検査の結果、昨年九月期で一一八九億円もの債務超過が公表され、株価の下落に加え、二千億円近い預金流出が止まらず、また増資手段も力尽き、あえなく白旗を上げる結果となった。  昭和二十五年二月、平和勧業、東京殖産、東京興産の三つの無尽会社が合同して東京協和殖産無尽株式会社として設立され、翌二十六年十月、相銀法の制定・施行と共に東京相互銀行となった同行は、平成元年二月、普通銀行への転換により東京相和銀行として業界トップクラスの座にあったが、平成十二年二月(西暦二〇〇〇年)の創業五十周年を待たずに、遂に金融業界から永久に名を消すことになった。

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