1999/2/5号
「あと2年内に再編を!」
全信連・宮本理事長、東信協・長野会長が強力要請
信金界に衝撃走る
全信連・宮本保孝理事長は、1月22日、全信連本店3階 大会議室で記者会見を開き、今年の全信連業務運営方針について 総括的に述べた。 一昨年に山一證券、拓銀の破綻、昨年に長銀や日債銀の国有化と金融再編が続き、 金融不信はピークに達している。 金融界には経営不振ながらも再編を決断できず、ジリジリと破綻に近づいている金融機関の “火種”が残っているが、2001年からのペイオフ後に破綻が起きれば、 金融機関への信頼感は地に墜ちることになろう。 それまでにあと2年。 宮本理事長は記者会見で冒頭、 「2001年からのペイオフを控え、今年は信金業界にとっても“正念場”。 全信連としても信金業界の信用力の維持・向上に全力を尽くしたい」 との強い意欲を示した。


「合併再編、最も望ましい」−東信協・長野会長
東信協・長野会長は、東京の信金再編問題についてインタビューに答え、 「信金界全体の信用維持のために再編は非常に重要な課題であり、 『合併方式』による再編が最も望ましい」との見解を示した。 また長野会長はペイオフ、信金年金等の問題についても触れ、 信金年金再建のため、大木新理事長に全権を託し、 人事面も含めた抜本的な改革を強く望むと語った。

合併人材増を徹底した教育でフル活用ー大阪市信金
一昨年大阪中央信金を合併し1兆円金庫となった 大阪市信金(理事長・新堂友衛氏)では、 合併による人材増を多様な人材活用のチャンスー とばかりに、合併と同時に「人材開発部」を新設。 第81回銀行業務検定試験(2級)で全国15000人の中から 生野支店・松岡氏が最優秀賞。団体部門でも2年連続優秀賞に輝くなど、 目ざましい成果を上げている。

尼崎信金・川口前理事長に2300人が最後の別れ

リレー随想5 「若者の胸は曇るべからず」−佐原信用金庫・小森 哲理事長


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