2006/6/25、2006/7/5号
《特集・信金業界大会、総会》
創業の理念、遺憾なく発揮へ!
―全国信金大会で大前会長
 全国信用金庫協会(会長・大前孝治氏)は六月二十二日、東京・大手町の経団連会館ホールで全国信用金庫大会を開催した。就任したばかりの大前孝治全信協会長は、ほとんど原稿を見ずに自らの言葉で挨拶。国会で忙しい中、与謝野 馨金融担当大臣、二階俊宏博経済産業大臣(代読)、福井俊彦日本銀行総裁、山口信夫日本商工会議所会頭が来賓として訪れ、中小企業金融、地域金融としての信金の役割発揮に期待を述べた。村上ファンド問題≠ナ渦中にある福井日銀総裁は「深く反省している」としながらも、「批判を胸に受け止め、職責を全うさせて頂きたい」と「続投」の意欲を示した。

●ゼロ金利解除には配慮を−−大前全信協会長


《特集・信金業界大会、総会》
☆全信協、新会長に大前氏
 「信金社会貢献賞」会長賞は郡山信金
☆信金中金、経常利益25億円増の585億円に
☆ほか東信協、関信協、しんきんクレジット(カード)、東京共同事務センター、SIS、SSC、しんきん保証基金、全信懇、しんきんリース、同友会総会


さわやか信金、理事長交代



相次ぐ業務改善命令の意図
−不祥事は深く静かに潜んでいる
 格付けでは星マークの信金なのに、なぜ業務改善命令なのか? 最近、「かつては業界の模範金庫だったのに、なぜ行政処分を受けるのか?」という業界内の声がしきりである。確かに最近は関東財務局管内だけを見ても、やたら業務改善命令という名の行政処分が多い。ということは、今春、突如として勃発した逮捕事件≠ェきっかけのようである。昨年十月時点での金融検査では資産内容も健全で収益力も抜群なのに、暴力団絡みの融資でいきなり検挙され、金庫トップ陣が揃って逮捕されたことに、当の監督官庁である関東財務局もかなりショックだったらしい。これら経営の奥深く隠蔽された経済事犯の防止のためには、当局が再三、指摘、強調しているコンプライアンスの徹底以外に策がない――ということである。優良信金の軒並み業務改善命令は、言わば反面教師で、「他山の石」とすべきであろう。

○小手川関東財務局長の発言に関信協総会凍りつく
○金融庁、業務改善命令を乱発=H
○トップぐるみの隠蔽工作に断−−金融警察庁≠フ厳しさ
○逮捕事件≠ェ厳しさの背景に?
○大手筋≠ノは少々甘いのでは?の声も
○金融庁は某信金を見て「信用金庫はガバナンスが甘い」と



4億円不正融資事件、第1回公判開く


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