2004/12/25号
あなたのカードは狙われている!
 「犯罪は時代の先端を行く――」。キャッシュカード、クレジットカード、その他買物カード等々、世はまさにカード時代花盛りだが、この生活必需品ともなったカードにいま危険信号が出されている。自分だけしか知らないはずの暗証番号が見知らぬ犯人のリモコンで把握され、知らぬ間に預金口座から現金がゴッソリ引き出され、その犯人も迷宮入りの事件が多発しているといわれる。この主の犯罪の多発と苦情に業を煮やした警察庁では、十二月初め全銀協ら十三の金融団体に対し、厳重注意を喚起し、犯罪防止策に積極対応方を要請した。犯罪者にとってはすぐれもの=\―。反面、市民にとっては全く迷惑千万で困りもの。一体どうなっているのか。本紙は早速、次に取材特集した。
●偽造キャッシュカード被害が急増!
●暗証番号は、スキミング装置で間単にキャッチ!
●事件多発、警察庁、全金融機関に対応迫る
●システムでの犯罪防止策はゼロ
●金融機関側は「自己責任」と逃げ腰で、全く補償せず
●年末まで偽造カード犯の検挙例ゼロ ●「日本のセキュリティは甘い」−外国人犯罪者が続々来日…
●犯罪防止策は色々ある


振り込め詐欺を食い止めろ!
―被害総額は、実に222億円(今年1〜10月)に!
―手口巧妙・悪質化するサギ師たち
   かつて師走は、金融犯罪の「季節」だった。企業経営者などが、思うように収益が上がらないので、思い余って犯罪をというケースが多かったが、最近では春夏秋冬四六時中犯罪のない時はないほど。しかも拳銃を使うなど凶悪化が目立つようになってきている。こうした中、当初は「子供になりすました」少年の犯罪と見られていた通称「オレオレ詐欺」が悪質化。犯罪のプロや暴力団も参入して、架空請求や融資保証詐欺、融解偽装の恐喝を含めて「振り込め」詐欺となり、高齢者や女性からだけでなく広く一般人を巻き込んで示談金≠騙し取る事態となっている。ここにきて警察側も本腰になり、取り締まりを強化する一方で、政府でも振り込め詐欺の温床となっている預金口座の不正取得や売買を禁じる「金融機関本人確認法」の改正を十二月三日成立させ、十二月三十日から施行することになった。しかしながら未だに名簿や口座がネットで売買されるだけに、まだまだ猛威は続きそうな気配にある。

☆金融機関、アノ手この手で阻止へ
☆但し、ネットでは未だに「口座」売買も



金融業界この一年
○株価上昇で、決算良好
○UFJ迷走
○フィッチ騒動
○新BIS規制決まる
○新銀行東京、日本振興銀行がスタート
○振り込め詐欺、劇団化?
○地域金融機関再編機運


世田谷信金、師走の市町見廻り
−世田谷ボロ市に大場「代官」ら


岡崎信金、国債、投信等の窓販に注力


不良債権「保全率」90%に
―頼れる「朝日信金」の存在感示す





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