- 2002/7/15号
- 決済性預金、「全額保護」へ!
- −ペイオフ解禁、急転直下、見直しに
- 来年四月予定のペイオフ全面解禁については、首相官邸及び金融庁一部幹部が「絶対、解禁」、片や 中小企業や、その声を受けた与党関係者らが「延期」を掲げていたが、結局、普通預金については予定通り解禁するが、企業の決済資金である当座預金等や、個人向けに新設する決済用の預金(金利ゼロ)については全額保護するという折衷案≠ノ収まった。金融庁の大方針を通しつつ、決済機能マヒによる金融・経済の混乱も防ぐもの。
- 死に物狂いで、地域経済≠救済した
- −日本一信金=i京都中央)誕生に苦闘のドラマ
- 【京都】京都中央信金は、平成十三年一月に当時、経営危機にあった旧「京都みやこ信金」と旧「南京都信金」二信金の事業を譲り受けた。二信金合わせての資金量は一兆三千九百五十五億円ほどであったが、不良債権も多く、最終的には件数にして八万六千件、金額にして六千三百五十億円という巨額の債権の譲り受けも余儀なくされた。当時の京都中央信金の預金量は約二兆二千億円。その三分の二に相当する規模の二信金を、それも経営姿勢が甘く半分は不良債権と言われ、業界では大規模信金に属する金庫の事業譲受は果たしてできるのかどうか?は、金庫業界はもとより全金融業界の注目の的であった。しかしながら生来、負けん気で経営信条の固い道端 進理事長(当時)は、あえてこの断行を決断。遂に平成十三年一月にニュー京都中央信金のスタートに漕ぎつけたのである。まさに有史以来の大快挙とされた。「業界内の信用は業界内で堅持する」とする基本方針と「地元・京都の市民生活と経済を援護する」とした道端精神≠ヘ、「全役職員による命懸け」(同理事長談)の努力により、さる三月期の史上最高の増収・増益決算となった。それを機に理事長の交替も行われた。
- ☆今後は京都オンリーワン金融機関をめざす
- ☆観光産業に、さらに力を入れて
- ☆「二信金の譲受作業は、全役職員命懸け≠フ難業だった」
- −道端会長の回想
- 十三年間に亙る道端氏の理事長生活の中でも、また京都中央信金の役職員にとっても、最大の試練であり、最大の労苦であったのが、京都みやこ、南京都二信金の譲受問題だったようだ。
- 布垣理事長の就任挨拶は殆どこの件についての述懐。また道端会長も、会見の予定時間終了の合図があったが、それを押し切って堰を切ったようにこの件について、辛かったであろう譲受作業の思いをほとばしらせた。
- ○防弾チョッキの日々−二年間、自宅には帰れなかった
- ○熾烈を極めた行政との戦い
- ○百万円以上の債権洗い出しが4万件にも
- ○2信金譲受は若手役員の決意でもあった
- ○「京都の街のために」…
- 貸したいのに貸せない
- −ペイオフ解禁が融資絞る
- 信金総会特集
- ●大前氏(王子信金理事長)、全信懇会長に
- ●労使の団結を−信金同友会
- ●「一層の体質強化を」−東信協総会
- ●「東京は保留」−東京共同センター
- ●ICカード導入図る−しんきんクレジット
- ●社長に新堂氏、南條氏が専務に−近畿クレジット
- ドラマ生んだ「3部制」最後の東信協野球大会
- −瀧野川、クレジット、興産がV!
- ○瀧野川、強力打線の太陽に快勝
- ○ドンデン返しの好試合−クレジット対西京信金
- ○合併金庫対決=|東京シティ対興産信金
- 夏の行事に定着!
- 王子、チャリティーミュージカル
- 王子信金(理事長・大前孝治氏)では、恒例の<おうしん>チャリティーミュージカルを、七月二十四日、北区の北とぴあさくらホールにて、午前・午後の二幕、上演し、子供達やお母さん方が二千名詰めかけた。
- これは、子供達の夢を育み、その収益で地元にいささかでも貢献を−と、平成三年から始まったもので、今年で早や十二年目。今回は、昨年の上演も好評だった劇団ピッカリ座による『不思議の国のアリス』(劇団ピッカリ座三十周年記念公演)の上演。
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