- 2002/6/15号
- 大阪信金・溝口理事長インタビュー
- −相互信金譲受、システム、年金問題など直撃
- 全信協、近信協の理事で大阪府信協会長、全国信金厚生年金基金理事長、信金大阪共同事務センター事業組合理事長など数々の要職にある大阪信金の溝口 肇理事長は、かつては府信協管内トップ金庫だった旧・相互信金の事業譲渡が六月十日現在で終了したこと。並びに八十五億円の出資金がパーになったことで大阪市民に大きな衝撃を与え、その信金を事業譲受したことで苦労のあったこと等を踏まえて、当紙記者と過日、時局面談した。溝口理事長は、@相互信金事業譲渡問題A信金中金理事改選問題B全国システム移行問題C年金基金の現状など、業界が当面する重要懸案課題につき、言葉を繋いで大要次のように語った。特に全国業界が今、取り組んでいる次期システム問題については、その実現と技術面から促進している側のSSC当事者達も、既存の共同事務センターの先駆者でもある全国の共同事務センターの所長または技術関係者とも連絡を密にして、積極的に働きかける必要があることを強調するとともに、システム構築進展状況等をできるだけディスクローズして、全国信金の理解と賛同を得ることが実現の要であると力説した。
- 「破綻」政策、問題なかったか…
- −永代信組、国家賠償原告団、6月18日審理始まる
- 昨年から今年四月のペイオフ解禁までに、破綻した信組・信金は六十弱。地銀・第二地銀二。破綻による取引先の倒産または破産については、信金・信組の対象とする小・零細企業の場合、商工リサーチや民間調査機関の基準以下となるため中小零細企業倒産のほとんどが統計に載らない。また中小企業経営者の場合、ほとんどが雇用保険もないために政府発表の失業統計に含まれもしない…。
- さる一月十二日に「強制」破綻し「ひがしん」への事業譲渡が決まった永代信組の組合員二十二名が、四月二十五日政府=金融庁の行政権行使による永代破綻により、損害を受けたとして出資金相当の賠償を求め東京地裁に提訴した。その第一回審理が、六月十八日午前十時から東京地裁七百十二号室で原告側、被告=金融庁側出廷の元、豊田、倉澤、寺岡三氏裁判官により始まった。
- 船橋信金、72年の歴史に幕…
- 六月十七日、千葉県船橋市にある船橋信金が、東京東信金(理事長・高橋久雄氏、本部・墨田区両国)に事業譲渡され、七十二年の歴史に終止符を打った。
- 趣向をこらし、地元にアピール
- −6月15日、全国で「信金の日」
- 今年で開始から七年目を迎える六月十五日の「信用金庫の日」。全信協のアンケート調査によると、今年は回答金庫の九割以上の金庫が参加する予定で、すっかり定着してきたようだ。具体的には、感謝デーが一三一金庫、献血活動が一〇八金庫、のぼりや垂れ幕の掲出が九十七金庫。清掃活動が九五金庫、花いっぱい運動が九三金庫…というところが主な活動。今年は、全信協共催映画『走れ!ケッタマシン』の上映をする金庫も。そんな中で、個性的な取り組みを見てみると…。
- 伊那地方に磐石な基盤!
- −伊那・赤穂信金、合併へ
- 長野県南西部の伊那地方を基盤とする伊那信用金庫(理事長・阿部凱人氏、本店・伊那市)と、赤穂信用金庫(理事長・渋谷敦士氏、本店・駒ヶ根市)は、同じ伊那谷を営業基盤とし、同じ自営システムを使用していることなどから、このほど合併することで合意し、六月六日伊那市の伊那信金本店で記者会見し、来年七月二十二日をメドに対等合併することを発表した。
- 第二地銀協会長に森本氏(広島総合)
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- 地銀協副会長に福田元金融企画局長
- 城南信金、宮田副理事長が理事長に
- −真壁名誉会長、鈴木相談役に
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- 次期シスにも使用されるLinux、実力は?
- ○米空軍、国防総省もLinuxシステムを採用
- ○Linuxで一番効果大は金融と流通
- ○ビル・ゲイツマイクロソフト会長、お忍びで次期システムの視察に
- ○日本のベンダーも追いつけ追い越せ
- 団結と協力誓う−関信協総会
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- 商品需要も多様化
- −天候・台風デリバティブ広がる
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