2001/2/25号
日本一、世界一のシステムづくり、難産!
−信金次期システム構想

 信金法制定五十年を迎えた本年、業界最重要の経営課題の一つとされる全国次期システム構築問題は、東京共同事務センターサイドの「離脱意向」により、厳しい状況となってきた。東京センターサイドの全国システム不参加問題は、昨秋、このプロジェクトが全信協会長に答申された段階でも懸念されていたが、今回間接的に東京センターが次期システム構築に参加しないと意志表示したことで、今後、全信協サイドがどのような対応をするのか注目されている。なお現時点では東京センター会員でも意見が二分されていることや、自営金庫筋でも意見調整ができていない状況のなか、全信協から依託されたSSCが事務所を移転し、初年度四十数億を計上して実質スタートしているだけに、今後の全信協執行部・事務局の指導力・対応が注目されよう。次に関係者の意見を特集した。


東京共同センター、機械レベルアップを「報告」事項に?
−「二重投資」危惧で会員から反発も

 機械のレベルアップ(平成14年から22年まで使用)を理事会で早々に決めてしまい、全国から「独立」の立場が鮮明になってきた東京共同センター。
 2月28日に同センターの総会が開かれるが、執行部では機械レベルアップを会員への「報告」事項とし、議決にはかけないことで「強行突破」する公算とも言われる。
 これは、月額1億200万円、年間12億円。トータルで約100億円もの巨額設備投資である。
 

外部監査、「500億円以上」の信金、信組に
−金融庁、金融機関の監査強化
 金融庁では、金融機関の監査を強化する。
 外部監査(会計監査人による監査)は、信組や信金では「預金量二千億円以上」に義務づけられていたが、これを「五百億円以上」に引き下げ。
 内部監査(員外監事)も、預金量「一千億円以上」だったのを「五十億円以上」と大幅に引き下げる。
 規模が小さく今まで監査義務の範囲が少なかった信組等に対応することが狙い。
 外部監査の対象となる預金量五百億円以上は、信金で約九割(昨年十二月末現在で三四三金庫該当)、信組で四割(一一〇組合)ある。内部監査は信金では全金庫、信組もほとんどが対象となる。
 今年四月から実施。
  

新世紀を新体制で
−西京信金・茂木会長、斉藤理事長記者会見
 

日銀、「3月対策」で公定歩合引下げ
 

3月3日からサッカーくじスタート
 二〇〇一年のJリーグ開幕を前に、いよいよ三月三日からサッカーくじ(スポーツ振興くじ)が全国六千店で発売される。全国信金(のうち約二千五百支店)が払い戻しを一手に担い、うち二十三金庫では販売も取り扱うことになった。
 そこで、実際の払い戻しや販売の様子というのはどんなものなのか。先行して昨年秋に二度に亘りテスト販売が行われた静岡県内の各金融機関や関係者に、サッカーくじの取扱い状況を聞いてみた。

「高橋」人気に、8万人
−青梅信金、今年もマラソンサポート
 青梅信用金庫(理事長・大杉俊夫氏)では、2月18日、第35回記念青梅マラソンに、受付を始めとして約250名の役職員がボランティアで参加した。
 今年の青梅マラソンは35回記念大会として、シドニーオリンピックの女子マラソン金メダリストで先頃国民栄誉賞を受賞し、愛称「Qちゃん」で親しまれる高橋尚子選手を招待。好天にも恵まれ、沿道には史上最多で昨年の3倍にあたる7万8000人が詰めかけ、大きな声援を送った。

烏山信金創業者、束原会長が永眠




バックナンバー読みもの出版のご案内