2000/10/25号
信金、KSD問題に巻き込まれる!

KSD(財団法人KSD中小企業経営者福祉事業団)の古関忠男前理事長による不正資金流用、政治献金疑惑で、十月六日、東京地検特捜部の捜査がKSDや関連会社に入った。
 古関前理事長が関連会社を迂回させ、中小企業や商店主など零細企業主から集めたKSD資金の一部を流用していた疑惑や、主な関連会社の代表を古関前理事長の親族が占めたり、KSD会館に古関前理事長ら一族が住むなどの「公私混同」経営が横行していたとされる。
 また古関氏が会長を務め、KSDが年間三十億円もの補助金を拠出している「KSD豊明会」(KSDの顧客組織)が、自民党豊明支部に三年間で一億三千万円もの政治献金を行っていたことが発覚。
 国会では、KSD豊明会と自民党との不透明な関係が連日取り沙汰され、一方、当局は背任容疑で古関氏への事情聴取を始めた。
 こうした中、思わぬとばっちりを受けたのが、信金業界。
 KSD会員の勧誘を熱心にやっていたのが災いし、政治家−KSD豊明会−信金の三悪グル≠フ構図で連日、一般紙に書きたてられるはめとなった。
 現場の信金営業マンたちは、「豊明会なんかとは関係ないのに…なんでこんな目に」と嘆きながら、顧客から殺到するKSDへの非難を代わりに浴び、解約要請に応じている。
 KSDと信金には、どんな関係があったのか、特集してみた。

●初期の理念は良かったが
●会員、信金との提携で飛躍的に伸びる
●七年前に東信協、KSDに激怒で絶縁状態≠ノ
●金融庁、KSD会員勧誘は「信金法違反」と指摘
●信金、脇が甘かった?
●なぜ、KSDが「財団法人」に?
●どうなる?今後のKSD


優先出資、信金、信組で始まる
●信金、信組、優先出資を使いたがらず
  当局が逆に「使ってくれ」と


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