2000/4/15号
ベンチャー育成で一兆円の大台達成
浜松信金”先取”と”基本”の経営を聞く
 浜松信金は昨年十二月に預金残高一兆円を達成し、さる四月十日の創立記念日には、市内ホテルで業界内外関係者・総代など約六百名を招待して記念式典を開催した。同信金は昭和二十五年四月、地元行政・産業界等の応援を得て設立された。鈴木理事長が入庫した昭和三十年当時の預金量はわずか八億円。それが、地元の期待に応えるべく終始一貫して地元密着、狭域高密度、小口・先数主義の信金の原点とも言われる基本経営姿勢に徹し、戦後生まれで合併なしでの単独信金としては、前項初の一兆円達成をついに成し遂げた。地元浜松市は、ホンダ、スズキなど世界的な自動車・オートバイメーカーがベンチャー企業として発祥した土地としても有名。浜信自身も「先取」の姿勢でこうした当時のベンチャーを育成したほか、業界でいち早くコンピュータを導入。業界初の相談プラザの開設。さらに現在、次世代産業の光産業の育成に取りかかっており、その先進的経営方針が全国的に注目されている。全国的に経済再生のため新産業の勃興、ベンチャー育成が叫ばれる中、同金庫の経営方針を鈴木理事長にざっくばらんに聞いてみた。

山形新幹線新庄延伸を機に、井上理事長が会長へ
新理事長に井上専務
 【新庄】新庄信用金庫では、さる三月開催した理事会で、井上作松理事長を代表理事会長に、井上洋一郎専務理事を理事長に選任、両氏は四月五日それぞれ会長、理事長に就任した。  会長に就任した井上作松氏は、昭和四十四年三月に理事長に就任以来、三十余年にわたり理事長職をつとめ、その間、昭和六十年四月からは新庄商工会議所会頭に就任、現在に至るまで新庄市の発展に全力投球された。  とくに、昨年十二月四日新庄市まで延伸した山形新幹線の延長問題については、新庄市を東京都民にアピールし、観光都市としての新庄の存在を強く印象づけるため、過去五回にわたり、在京同業の同栄信金や東京東信金や、全信協・全信連等の協力を得て、東京の大銀座祭りに新庄まつりの山車を参加させるなどの資金的・人的面での全面的なバックアップを行った。

港信金、真鍋専務が理事長に
 港信用金庫では、山口和男理事長の逝去を受け、二月二十二日、理事会を開き、真鍋 勝専務理事を理事長に選任した。  真鍋理事長は、昭和十六年生まれの五十八歳。  同金庫では、山口前理事長が闘病生活に入ったことから、一月十四日、理事会を開き、真鍋 勝常勤理事を専務理事に、須藤忠雄常勤理事を常務理事に選任したばかり。